top of page

PIANO LESSON   先生の選び方Ⅳ

Updated: Sep 1, 2020



ピアノの先生選び

ピアニスト目線からのキーポイント




今回は

J・Sバッハ作品に関しての理解が最低限ある

こちらについてお話します


バッハ一族はこの世に音楽家を多く輩出しています

200年に渡り50人以上の音楽家が生まれてますが

そのご子孫は日本在住芸人としてご活躍されていらっしゃいますね(笑)

 


今回はそのバッハ一族のなかでも皆さまが良く知る

バロック音楽における重要な音楽家で


大バッハ・音楽の父と呼ばれる

Johann Sebastian BACHについてです


幾つの作品をこの世に生み出したかご存知でしょうか


Bachはその65歳の生涯のなかで約1128作品を作曲したと言われています

あの天才Mozartが約600作品と言われるなかで凄い数だと思いませんか

Mozartも65歳まで生きていたら良い勝負になっていたかもしれませんが...


Bachの生涯については割愛しますが この世を去る一年前に脳卒中で倒れ

視力をほとんど失ってしまうなか1750年夏に最期を迎えました

生前のBachは教会カンタータやミサ曲など宗教音楽に限らず幅広いジャンルに渡って作曲していますが 現在知られているような大作曲家というよりもオルガン演奏家・音楽専門家として また国際的な音楽家として活躍した息子達の父親としてより知られており 

死後はこの世から忘れ去られてしまいました... 今では想像できませんね


ではどのようにしてBachの名はこの世に復活したのでしょう


Bachの死から100年弱あまりの1829年...同じくドイツ出身の

F・Mendelssohn/メンデルスゾーン

Bach作曲 マタイ受難曲を演奏したことがきっかけとなり再評価されるようになったのです 勿論ですがBach死後も音楽家達のなかでは細々と演奏はされており

Mozart Beethoven Chopin Schumann Liszt といった名音楽家には

Bach作品は特に愛されていました


このようにBach作品は音楽史の流れのなかで 後年の作曲家に愛され続け 

大きな影響を与え そしてまた彼らの作品のなかでBach芸術の核が生き続けているのです

Bach作品を知ることはクラシック音楽の核に触れ 上記の作曲家の作品を正しく解釈できるという意味でとても大切な要素なのです


もうひとつ大切な要素があります

バロック音楽に共通してみられるものに対位法的音楽というものがあります

ここではこの4つの言葉を知って頂けたらと思います

(容易な言葉でここでは簡潔に示したいと思います)


対位法 モノフォニー ホモフォニー ポリフォニー

 この4つの言葉の意味だけは 読んで触れておきましょう

これらは音楽の様式を表す言葉です

ホモフォニーはみなさんが一番耳にする音楽ですが どういう意味でしょう


対位法

対位法ってなに? と聞かれたら

対位法とは言わば ”如何に旋律(メロディ)を重ねるか”です 対位法は和声法と並ぶクラシック音楽の根幹を成す技法です

複数の旋律がそれぞれ個性を失わずに(独立性を保つ)互いに調和して重なり合う技法  と言えるでしょう


モノフォニー/monophony

1つの旋律線のみからなる音楽  

ローマカトリック教会で用いられる単旋律・無伴奏の宗教音楽グレゴリオ聖歌や

Bach無伴奏チェロ曲などです

mono(ギリシャ語)=単一の


ポリフォニー/polyphony

複数の独立した声部(パート)からなる音楽

主旋律・伴奏といった区別は無く どの声部も対等に扱われる

poly(ギリシャ語)=多数の・複数の



ホモフォニー/homophony

ある声部が主旋律(メロディ)を成し 複数の声部が和声を構築する音楽

単声音楽と言われ ポリフォニーの対義語として使われる

ロック・ジャズ・バロック以降のクラシック音楽といった今耳にする音楽の多くはホモフォニーに属する

homo(ギリシャ語)=同質の・良く似た


モノフォニー → ポリフォニー → ホモフォニー と進化を遂げました

バロック時代においてホモフォニーが主流となり現代に至ります



 

さて 今回はこれらの要素を端的に説明しましたがBach作品の理解が

良い指導者かを判断するのにどう繋がるかご想像出来ますか


J・S BACHの美しく謎めいた印章

キリスト教三位一体や調律法を示す


 次回お届けしましょう




#BACH #PIANOLESSON #ピアノレッスン #ピアノの先生








66 views0 comments

Recent Posts

See All
bottom of page